快適なテレワークをいつまでも続けたい――。パンデミックの影響が長引く中、こうした夢が現実味を帯びた。だがテレワークの課題への関心が高まる中、夢が夢のままで終わる気配が強まってきた。何が起きているのか。
テレワークは働く場所の選択肢を広げる手段としてだけではなく、通勤の苦痛からの解放といった、快適な働き方を実現する手段としても支持を集めた。「働き方を選べるのであれば、テレワークを積極的に選びたい」「テレワークができる職場に転職したい」――。テレワークを経験した人の中には、こうした考えを抱く人は珍しくない。
気になる動きがある。電気自動車(EV)メーカーTeslaのCEOであるイーロン・マスク氏が2022年5月、同社のテレワーク終了を宣言するなど、テレワーク普及の道を後戻りする動きが目立ち始めたのだ。「テレワークを選ぶと、昇進や昇給の機会を失うリスクがある」との声が人事コンサルタントから出始めるなど、テレワークの“負の側面”を強調する向きもある。
こうした動きの背景には何があるのか。テレワークは、これからも“普通の働き方”として選択肢に残り続けるのか。いつかは“過去に少しだけ流行した働き方”で終わってしまうのか。その答えは。
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