ソフトバンクが GCP の「プレミアサービスパートナー」に認定 どんなメリットが生まれる?

» 2017年09月05日 10時00分 公開
[PR/ITmedia]
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 スマートフォンを片手に、街を大勢の人が練り歩く──世界中で社会現象を巻き起こした人気ゲームアプリ「Pokémon GO」は、稼働インフラとしてパブリッククラウドの Google Cloud Platform™ (グーグル クラウド プラットフォーム、以下 GCP™ )を採用する代表的なサービスの1つだ。

photo 「Pokémon GO」配信スタート直後の週末。新宿御苑にて

 ゲーム内のイベントなどで瞬間的に急増するトラフィック、そして日々増加するプレイヤー数への対応など、人気アプリを裏で支える GCP は、大容量のデータ保存に適したオブジェクトストレージサービス、効率的なアプリケーション開発プラットフォーム、機械学習サービスなど、利用シーンに応じて選べるメニューを多数含んでいる。

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 16年には、 GCP の東京リージョンが稼働をスタート。物理的距離によるスループット(処理能力)の低下を抑えられ、データ管理における選択肢が広がった。パブリッククラウドサービスの競争はますます激化しているが、国内でも GCP の勢いは増していくだろう。

 このような背景もあり、ソフトバンクは GCP の取り扱いを始めるとともに、 GCP の導入をサポートする上位のパートナーである「プレミアサービスパートナー」認定を新たに取得した。 GCP の全機能提供にあたり、技術支援、保守・運用サポート、支払い代行まで、ソフトバンクがワンストップで提供できるようになる。

GCP の強みは Google の強いインフラ、機械学習

 パブリッククラウドサービス導入を検討する上で、 GCP の他に米AmazonのAWSや米MicrosoftのAzure、米IBMのBluemixなどが候補に挙がってくるのは必然だ。これらに比べて GCP が強みとするのはどういった点だろうか。

 ソフトバンクの増岡千智さんは、 GCP に Google ならではの魅力があると説明する。

photo 増岡千智さん(ICTイノベーション本部クラウドエンジニアリング統括部PaaSエンジニアリング部 第1課 Google Certified Professional Cloud Architect)

 「Google 検索やYouTubeといった、全世界で10億人を超えるアクティブユーザーを持つサービスと同じインフラを使えるのが GCP の魅力の1つです」(増岡さん)

 顧客が GCP を使いたいと思うきっかけは「データ分析を行いたい」「機械学習で課題を解決したい」といったものが多いという。例えば GCP が提供するビッグデータ解析サービス「BigQuery」(ビッグクエリ)は、数PB(1=1000TB=100万GB)のデータ分析を数十秒で実行できる処理能力を持っているという。

 これまでビッグデータの分析は数日にわたって行うのが常識だった。しかし、今は膨大なデータでも GCP によってリアルタイムでの分析が可能になったという。

 「他のクラウドサービスを利用していても『データ分析だけは GCP が優れているので使いたい』というお客さまもいらっしゃいます。もちろん、そういった使い方も可能です」(増岡さん)

 そのような需要を見据え、ソフトバンクは6月に GCP 導入を支援するための「Google Cloud Platform パートナー」認定を取得した。 GCP 導入を検討する企業に対し、ソリューションの提案やシステム設計、構築、保守・運用まで、一貫したサービスやサポートを提供するという。

 とはいえ、 Google 自身を含めて GCP のシステムインテグレートを行う企業は他にも多数存在する。ソフトバンクの差別化ポイントは、やはりパートナーのランクとしては上位となる「プレミアパートナー」の認定を取得した点だ。 GCP を検討する企業はソフトバンクと組むことで、どのようなメリットを受け取れるのだろうか。

ソフトバンクが GCP の「プレミアパートナー」である価値

 「お客さまに対して、 Google と密に連携したアドバンスドな支援ができる」と説明するのは、ソフトバンクでクラウド関連サービス事業を手掛ける宮田瞬さんだ。

 ソフトバンクが GCP のパートナーの中で上位であるプレミアパートナーの認定を取得した価値はかなり大きい。今回、ソフトバンクが「 Google Cloud Platform 」のプレミアパートナーに認定されたことで、 G Suite と GCP の両方で導入支援から技術サポート、さらには通信サービスをワンストップで提供していくことが可能となる。

photo 宮田瞬さん(ICTイノベーション本部クラウドサービス統括部クラウドサービス企画部サービス開発課)

 顧客へのメリットが大きい GCP のプレミアパートナーの認定を国内で取得している企業はまだ片手で数えられる程度だ。

 現在、さまざまな業界で GCP の導入が加速しており、世界有数のメガバンク・英HSBCは16年後半から、マネーロンダリングへの対応やリスク分析など、金融のデータ分析に GCP を採用。17年3月に行われた Google のカンファレンス「 Google Cloud Next '17」の基調講演でも、大々的に発表を行っている。

 旧来のシステムを新しいものに置き換えづらいとされる金融機関すらも、クラウド基盤のシステムに移行が進み始めた。こういった事例をふまえ、ソフトバンクはこれから GCP の活用がますます広がると確信し、取り扱いを始めたという。

 ソフトバンクはもともと、 Google が提供している企業向けグループウェア「 G Suite(旧 Google Apps for Work)」の導入支援を長年続けてきた。グローバルでトップクラスの販売実績を誇り、17年には「 Google Cloud Global Partner Award for G Suite Customer Success 」を受賞している。

 プレミアパートナーの認定取得はこれら実績に加え、 Google が認定する技術資格を持つエンジニアが多数在籍している点も考慮されているという。

 「プレミアパートナーは Google Cloud を利用した豊富な実績、及び Google 認定済み技術者が多数在籍しているなど、世界的にトップレベルであると認定されたパートナーです。つまり、社内に実績やノウハウ、スキルを持ったエンジニアがいるということです。自信を持って、より上質なサービスの提供がお約束できます」(宮田さん)

マルチクラウド時代、ソフトバンクが GCP を提供する強みとは

 アクセス頻度によってデータを分類し、アクティブなデータはソフトバンクのクラウドサービス「ホワイトクラウド ASPIRE(アスパイア)」の高速ストレージシステムへ、ログやバックアップデータなどアーカイブデータは安価な Google Cloud Storage™ を利用するなど、コストや効率に適したストレージの使い分けが可能になる。

photo 松原幸助課長(ICTイノベーション本部クラウドエンジニアリング統括部PaaSエンジニアリング部 第1課 PMP)

 「 Google の GCP と他社のサービスを組み合わせ、クラウド環境を構築する『マルチクラウド』が普通になっていく」──クライアントの要望をかなえる上で、多様な選択肢の中からベストなものを選んでいくとエンジニア視点で語るのは、ソフトバンクの松原幸助課長だ。

 データ蓄積などは他社、機械学習によるデータ分析は GCP など、業務や内容によって長所の異なるクラウドサービスを組み合わせるマルチクラウド。これからは GCP を中心としてマルチクラウド環境をデザインできるエンジニアが求められると強調する。

 「当社には Google 公認プロフェッショナルであるクラウド アーキテクトの資格を保有しているエンジニアが複数います。 GCP 専任のエンジニアが責任を持ってお客さまの要望に応えられるよう支援します」(松原課長)

 今後は、 GCP をそのまま提供するだけでなくホワイトクラウド ASPIREと GCP のオブジェクトストレージサービス「 Google Cloud Storage™ 」を連携させるサービスの提供も行う。

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 「まさにマルチクラウドですね。 Google の強みと、他社の強みを組み合わせてクラウド環境を構築することが普通になっていきます。エンジニアとして業界のトレンドに追従するのは楽しい反面、苦労することも多いです。しかし、そこはソフトバンクがうまくシステムを組み合わせてご提供します」(松原課長)

 「 Google は『Datacenter as a Computer』という表現で、データセンターを1つのコンピュータとして捉える考え方を提唱しています。まさにそれを実感できるのが GCP です。これからも新機能が追加されるでしょう。エンジニアとして、それらを取り入れてサービス提供することを楽しみにしています」(増岡さん)

GCP と G Suite 、データで働き方は変わっていくか

 GCP や G Suite のようなパブリッククラウドサービスやグループウェアの活用によって実現する企業内システムの最適化は、利益の向上や業務の効率化に直結する。そしてこれらは世間で関心の高い「働き方改革」にもつながるはずだ。これまで“クラウド”や“データ分析”に関わりが無かった企業も、念頭に置いておく必要がある。

 「現在、社内で G Suite と GCP を組み合わせた“働き方改革パッケージ”のようなものを実証実験しており、今後提供できればと考えています。 GCP では複数のサービスが提供されていますが、ソフトバンクはそれらを“ソリューションパッケージ”として、より気軽なサービスとして提供したいという思いがあります。これらは幅広いお客さまにご利用いただけると考えており、 GCP の導入に適した業界や企業規模といったものは定めていません」(宮田さん)

 「オンプレミスからクラウドへ移行したい、データ分析で働き方改革をしたいなど、企業によってさまざまな要望があると思います。 Google のプレミアパートナーであるソフトバンクのエンジニアが、ヒアリングから提案、実装、運用まで全てを提供していきます。お客さまが『○○を解決したい』と思うとき、ぜひご相談いただければと思います」(増岡さん)

※ Google 、 Google Cloud Platform 、 GCP 、 Google Cloud Storage は、 Google Inc. の登録商標または商標です。

GCP の導入支援でソフトバンクを選ぶメリットは?

1. Google 公認の「プレミアサービスパートナー」認定を取得。 Google と密に連携したサービスをお客さまに提供できる

2. Google 公認の資格を保有している GCP 専任エンジニアが在籍。お客さまを手厚くサポート

3.ソフトバンクの「ホワイトクラウド ASPIRE」と、 GCP のオブジェクトストレージサービスが連携可能に

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