17万人を酔わせた「ベルギービールウィークエンド」 ビッグイベントを支える、そのインフラは──iPad

「ベルギービールウィークエンド」が今年5年目を迎えた。全国で17万人超が多彩なベルギービールを味わうイベントを、iPadで使える無料のPOSレジアプリ「Airレジ」が支えている。その舞台裏を見てみよう。

» 2014年09月29日 10時00分 公開
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 本場の多彩なビールを楽しめる「ベルギービールウィークエンド」(BBW)が今年で5年目を迎えた。味わいもさまざまなベルギービールに加え、本場の料理や音楽の生演奏も楽しめるイベントとしてリピーターも多く、今年は全国で年間17万人超が訪れた。

 iPadで使える無料のPOSレジアプリ「Airレジ」を始め、スマートデバイスやアプリをフル活用した都市型イベントである点も特徴だ。多くの人を酔わせたイベントの舞台裏をのぞいてみよう。

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photo 夜の六本木にズラリと並ぶビールスタンド
photo それぞれの選んだビールで、乾杯!

色も味もさまざま 豊富なベルギービールを味わえる「ベルギービールウィークエンド」

photo ラベルも多彩、並んだ瓶を見るだけで楽しい

 ベルギービールの魅力の1つはバラエティの豊かさだ。東京では六本木ヒルズが会場となり、9月に12日間に渡って開催。「ホワイト・ビール」「フルーツ・ビール」「ゴールデン・エール」──など、10タイプ64種類のビールをそろえた。

 ベルギービールは、ドイツや日本のビールに比べ、製法や使う材料の幅が広い。そのため、色や口当たり、甘さや苦さなど、それぞれの好みにぴったりなものを見つけられるのが楽しさ――と、イベントを主催するtrainspotのヤン デ ボックさんは話す。

photo ソーセージやフリッツ(ベルギーのポテトフライ)などビールに合う料理も豊富

 来場者の52%は女性で、普段はビールをあまり飲まない人も訪れるという。食事や音楽も含めて提供する、“酒好き”のためだけではないイベントなのも人気のポイントだ。5年前にはベルギービールへのなじみは薄かったというが、徐々に認知度が上がってきているという手応えがあるという。「ワインや日本酒のように味の違いを楽しめるのがベルギービール。仕事の後にジョッキで流し込むビールとは違う魅力を味わってほしい」(デ ボックさん)

iPadがレジになる「Airレジ」を採用 導入や操作は容易、効率化も

 今年は全国6都市で開催し、動員数も初年度から10倍以上にふくれあがった。人や金をスムーズに管理できるよう、今年から導入したのが、iPadで使える無料のPOSレジアプリ「Airレジ」だ。

photo おなじみのiPad。レジ全体がかなりコンパクトな印象
photo 商品名をタップするだけで金額が入力される
photo 受け取った額を入力し、レシートを出力

 BBWは複数の都市で開催され、運営に参加するスタッフも異なる。Airレジを採用することでiPadをレジとして活用できるようになったため、大きく重い機材や設備を使うことなく、iPadだけで完結するのは大きな魅力だったと、デ ボックさんは採用理由を話す。iPadやキャッシャー、レシートプリンタといった各種機材の貸し出しや、利用法のレクチャーなど、導入時のケアが手厚かったことも決め手になった。

 Airレジでは、メニューや価格の設定、入れ替えといった操作をiPad上で行うことができ、設定も簡単。レジ機能を使う場合は、商品をタップして個数を入れれば合計額が表示されるなど、シンプルなユーザーインタフェースで分かりやすい。スタッフへのトレーニングは1時間足らずで終了し、「若いみなさんは普段からスマホやタブレットに慣れているので、むしろ普通のレジ機よりも使いやすいようだ」(デ ボックさん)という。

photo 商品メニューの並び替えもiPad上で
photo レシートの記載内容もカスタマイズできる

 BBWの会場では、来場者は現金ではなく専用コインでビールや料理の代金を支払う。専用コインは事前に会場で購入する仕組みだ。現金のやり取りは防犯面や衛生面を考慮して全て中央で管理するシステムにしている。ビールなどを販売する各テナントには、来場者から受け取ったコインの枚数に応じて売り上げを分配する形だ。

 ただ、現金の管理はシビアで、規模が大きくなるにつれてどうしても限界が出てきたという。Airレジではリアルタイムに売り上げデータが更新され、システム管理元に問い合わせるタイムラグなどもなく、常にアプリ上で確認できる。運営側としても、分配への信頼性や透明性を上げることにつながったそうだ。

データ分析で改善につなげる

 「イベントの成功の鍵はデータ分析、と改めて認識した」──各種データを集計し、分析から改善につなげられるのもAirレジの大きなメリットだ。売り上げデータは逐一確認され、日別・時間別はもちろん、会場内に20台設置したレジの稼働率やミスの数などをチェックし、スタッフの配置や必要な人数など改善点を洗い出し、1つずつ対策を立てやすくなったという。

photo 売り上げグラフは日別、商品別などでリアルタイムに更新(画像はサンプル)

 常設店舗と異なり、数日間の開催期間に集中して対応しなければならないため、何よりスピードが大切。常に状況を確認しながら改善できるというアドバンテージは大きい。Airレジの開発チームによると、今後、天気と来場者の推移/売り上げなどを組み合わせて相関や予測を行うといった分析機能の追加も検討している。

photo ヤン デ ボックさん

 Airレジは来場者へのイメージアップにも効果があったという。スマートデバイスによるレジアプリを導入している店は増えているとはいえ、地方ではまだ珍しい。「これ、iPad?」「タブレットでこんなことできるんだ」と興味を持つ来場者も少なくない。

 「入場する前からお客さんにとってのイベントは始まっている。ファッショナブルでスマートな印象を入り口から感じてもらい、『お、かっこいいな』というところから期待を高めてもらいたい」(デ ボックさん)

「Square」連携でクレジットカード決済も

 Airレジはモバイルカードリーダー「Square」とも連携しており、クレジットカード決済にも対応している。東京会場では、iPadを持ったスタッフが会場内をめぐり、クレジットカードを使った追加コインの購入を呼びかける形で試験導入された。

photo これだけ混んだ会場、コインを買うために並ぶのはちょっと面倒

 直接現金をやりとりしない安心感や、飲食しながらテーブルですぐにコインが買えるメリットから、お客の反応は上々だったという。特別なシステムや機材の準備は不要な上、データベースも共通なため売り上げの管理も容易。持ち運びできるタブレットならではの使い方だ。

来年はビーコンも より“スマート”なイベントに

 さらなるスマートデバイスの活用を目指し、来年はビーコンの活用に挑戦したいという。

 今年実験的に開発したアプリでは、販売スタンドの前を通ると、目の前で販売しているビールの銘柄を知らせるプッシュ通知機能などを搭載した。来年は機能を強化し、「アプリを使うことも含めてイベント」と思ってもらえるようなアプリを提供したいという。

photo 近くのスタンドのビールをサジェスト。説明を読みながら選べる
photo 飲みながら次はどれにしようかな……を検討。これだけあると迷う!

 年々規模を拡大しているBBWだが、デ ボックさんは「まだまだ多くの人にベルギービールの魅力を伝えていきたい」と意気込む。「特別な機会に飲む特別なお酒ではなく、家の冷蔵庫を開けたらお気に入りのベルギービールが! という人を増やしたい。毎年来てくれるリピーターも増えてきているのもうれしいし、来年もまた新しい仕掛けで驚かせられたら。楽しみにしてください」。

 スマートデバイス世代にとっても親しみやすい、“おいしい”イベント。来年も多彩なベルギービールの味わいで酔わせてくれそうだ。

photo 来年も遊びに来ます

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