初めての大容量インクなら「ファーストタンク」で決まり! ブラザー「DCP-J988N」徹底レビュー(1/2 ページ)

最新プリンタのトレンドになりつつある大容量インク搭載モデル。印刷コストやインク切れを気にすることなく、これまで以上にプリンタを活用できる点が好評だが、ブラザーの「ファーストタンク」はこのメリットをカートリッジ式のインクで実現。使い慣れたカートリッジ式で安心して使える仕様は、まさに「初めての大容量インク」を求める人にぴったりだ。

» 2018年11月05日 10時00分 公開
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 インクジェットプリンタには、これまでの進化の過程において、トレンドと呼べる開発の目標といったものが必ずあった。具体的には、「これまでより画質が良くなった」「これまでより印刷速度が抜群に速くなった」「前には付いてなかった機能が付いたが値段は変わらない」といったポイントを、新しいモデルに買い替えてもらうための理由付けとしてきたわけだ。

 現在、インクジェットプリンタは、画質も満足、印刷速度も十分、マルチな機能と、不満に感じる部分がほとんど解消されてしまっている。そこで、これまで手を付けていなかった部分「インクの大容量化」によって差別化を行ったモデルが登場してきた。

カートリッジ式のインクで大容量を実現したA4対応ファーストタンクモデル「DCP-J988N」

ボトル式ではなくカートリッジ式を採用した大容量インクモデル

 今回は、ブラザーのインクジェットモデルで大容量インクに対応した「DCP-J988N」を紹介しよう。インクの大容量化といっても、2倍や3倍という半端な量ではない。モノクロ印刷では、従来比で約16倍という途方もない印刷枚数を誇る。

 ちなみに別メーカーの大容量インクモデルは、ボトル式のインクを使い、備え付けのインクタンクにインクを補充する形式を取っている。インクの補充だけなのでコスト面でメリットがあるものの、これまでのカートリッジ式に慣れ親しんだ人にはデメリットもある。

 例えば、タンクにインクを補充する際、誤ってインクをこぼし手や服についてしまうと、乾いてしまいなかなか落ちない。何よりカートリッジ式とは違うボトル式でのインク交換というだけで、購入時のハードルに感じる人は少なくない。

 一方、ブラザーのファーストタンクは、多くの人が使い慣れたインクカートリッジ式を採用。インク交換時にインクを漏らして手が汚れるといったことは起きにくい。昨今のトレンドである大容量インク搭載モデルでありながら、使いやすさを最優先にした仕様はいかにもブラザーらしい。

カートリッジ式のインクなので、従来のプリンタに慣れ親しんだ人でも安心して大容量インクのメリットを享受できる。インクの交換も簡単で手が汚れる心配が軽減される

ファーストタンクはどれだけ大容量なのか

 それでは、“ファーストタンク”を採用した「DCP-J988N」は、どれだけ大容量になったのか。公式スペックでは、A4用紙の文書でモノクロ印刷では約6000枚、カラー印刷では約5000枚の印刷が可能になっている(※1)。

 従来モデルの標準インクカートリッジに換算すると(※2)、ブラックインクはカートリッジが約16本、カラーインクはカートリッジ約10本分相当となる。ビジネス利用でA4のカラー文書を月に300ページ印刷するような使い方では、およそ1年間インク交換をせずに利用できる計算だ。これは大容量トナーを持つページプリンタにも匹敵する印刷枚数である。気になる印刷コストだがA4カラー印刷が1ページ約3.7円、A4モノクロ印刷は約0.7円と1円を切る。インク交換の手間を省き、ランニングコストを抑えられるファーストタンクは、印刷機会が多い人ほど“お得な”製品なのだ。

A4カラー印刷を毎月300枚印刷すると、従来のカートリッジ対応モデルに比べ、5年間で6万8200円もお得になる(ブラザーのシミュレーション想定値
※1、印刷コスト・印刷枚数算出に使用したインクカートリッジはLC3135BK/C/M/Yです。測定データおよび測定条件につきましてはブラザーホームページをご覧ください。本体同梱インクはLC3133BK/C/M/Yです。モノクロ約3000枚。カラー約1500枚の印刷可能枚数です
※2、LC3111BK/C/M/Y

大容量化したにもかかわらずサイズや重さはほとんど変わらない

 これだけ大容量化されたのだから、さぞや本体が大きくなっただろうと思うかもしれないが、実はこれまでのインクジェットプリンタと、そんなに大きさや重さも変わらない。本体サイズは435(幅)×341(奥行)×195(高さ)mmで、重さは約8.7kg。標準モデル「DCP-J978N-B/W」が400(幅)×341(奥行)×172(高さ)mm、重さが約8.6kgなので、ぱっと見では分からない程度の差しかない。

 これまで設置していた複合機のインクジェットプリンタと置き換えて設置したとしても設置面積はほとんど変わらないはずだ。

大容量インクを搭載しつつ本体サイズは従来のA4プリンタとほぼ同じ大きさ

サブタンクシステムでカートリッジのインクが切れても印刷可能

 大容量に目を奪われがちだがファーストタンクのインクシステムの素晴らしい点は他にもある。それがサブタンクをプリンタ本体に内蔵している点だ。

 ファーストタンクモデルでは、カートリッジを装着すると、インクがサブタンクに注入される仕組みになっている。そのため、カートリッジ内のインクを使い切ってしまっても、サブタンクにはまだインクが残っており、そのまま印刷を続けることができるのだ。

インクはカートリッジからいったんサブタンクに注入される構造だ。このため、カートリッジの残量がなくなってもしばらく印刷できる

 サブタンクで印刷できる枚数は約200枚(※3)と多いので、印刷途中にカートリッジ内のインクが空になって慌てて買いに走る、といったこともなく、余裕をもって新しいインクカートリッジを入手できる。さらにこれまで通り、カラーインクが切れても、最長30日間は黒だけで印刷が可能だ(※4)。

プリンタの状態をチェックしてくれるステータスモニター。インク残量表示は、あと何ページ印刷可能か表示してくれるようになった
※3、ISO/IEC 24711準拠の目安値。使用状況に異なります
※4、用紙の設定によっては「クロだけ印刷」ができない場合があります。また、電源コードを抜いたり、空になったカートリッジを取り外した場合は、新しいインクカートリッジを取り付けるまで印刷できません

フロントオペレーションでメンテナンス性も抜群

 ブラザー製品の特長であるメンテナンス性の良さは健在だ。前面側だけで給紙などのメンテナンスが行えるフロントオペレーションを採用。本体下部の用紙トレイには普通紙を150枚セットできる。一般家庭で使う分には、十分な容量だ。

用紙トレイの給紙容量は150枚

 なお、500枚以上の給紙を求めるのであれば、後述するA3モデル「MFC-J6999CDW」「MFC-J6997CDW」「HL-J6000CDW」といった上位モデルを選ぶとよい。利用できる用紙は、普通紙の他、インクジェット用紙、光沢紙、封筒、はがき、ポストカード、インデックスカードとなっている。

 インタフェースは、有線LANおよび無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)、そしてUSB 2.0を利用可能だ。また、メモリカードスロット(USBフラッシュメモリ、SDメモリーカード(SDHC、SDXC対応)、マルチメディアカードから直接データを読みだして印刷できる。

SDメモリーカードやスマホから直接印刷できる

視認性の良い2.7型液晶と操作メニュー

 本体前面側に2.7型のタッチ液晶(カラー)が搭載されている。これはブラザー製品を使ったことのあるユーザーであればおなじみだろう。メニューは機能ごとに整理されており、使いたい機能をすぐ呼び出せる。ちなみに液晶ディスプレイ上にインク残量を表示してくれるようになっており、およその印刷可能枚数(ISO換算)と、これまでの使い方による概算表示の切り替えが可能となっている。あと何枚印刷できるかが分かるのは、ありがたい機能といえるだろう。

操作が分かりやすい2.7型タッチ液晶を搭載
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提供:ブラザー販売株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2018年12月31日