岩手県の宮古市にある協同組合の魚菜市場が、ほぼ全店舗で一気にキャッシュレス対応した。しかも、クレジットカードだけでなく電子マネーやQRコード決済も利用可能。利用したのはリクルートライフスタイルが提供する、AirレジとAirペイだ。
キャッシュレスにどう対応するか? 日本各地で対応に向けた動きが盛んになっている。ところが、これまでの現金決済に慣れた店舗で、いきなりクレジットカードだけでなくQRコード決済まで対応しようとしたら、かなり大変なはず。
ところが、岩手県の宮古市にある、三陸の海の幸・山の幸を豊富に扱う協同組合の魚菜市場が、ほぼ全店舗で一気にキャッシュレス対応したという話が舞い込んできた。しかも、クレジットカードだけでなく電子マネーやQRコード決済も利用できるという。さっそく岩手に向かい、何が起きたのかを聞いてみた。
「岩手県としても、キャッシュレスの推進は課題でした。今年、消費増税に伴う軽減税率への対応とポイント還元が予定されています。キャッシュレスに対応しているかどうかで、差が出てしまうからです」
そう話すのは、岩手県の商工労働観光部経営支援課主幹兼商業まちづくりの菊地浩記氏だ。2019年10月には消費税が10%に上がる。同時に、軽減税率も導入され飲食料品は8%に据え置かれる。つまり店舗によっては食料品は8%、その他は10%と消費税計算を分けなくてはいけない。都度手で計算するのは難しく、これに対応できるレジが求められる。
さらに同じタイミングで、キャッシュレスで支払った消費者に、最大5%のポイントを還元するという政府のポイント還元策もスタートする。キャッシュレスに対応しないお店ではポイント還元が受けられないため、キャッシュレスに対応するお店に負けてしまう可能性もある。
しかし残念ながら、岩手県のキャッシュレス対応は、まだこれから。店舗数では47都道府県中の38位、利用状況では42位と発展途上にある。そんな中、宮古市の魚菜市場がキャッシュレスへの対応を一気に進めた。
「18年10月に、観光関係でやりとりのあったリクルートライフスタイルに協力してもらい、キャッシュレスセミナーを実施しました。そのとき魚菜市場の方も誘ったところ、みなさんが『これはいい!』と」(菊地氏)
セミナーで紹介されたのが、iPadをPOSレジとして使う「Airレジ」と各種キャッシュレスでの支払いに対応できる「Airペイ」だ。宮古の魚菜市場は、ここから19年3月23日のリニューアルに向けて、わずか数ヶ月で一気に導入を進めた。そこには、どんな苦労があったのだろうか。
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提供:株式会社リクルートライフスタイル
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia ビジネスオンライン編集部/掲載内容有効期限:2019年6月5日