徹底解説 iPhone 8/Xで「IIJmio」を使うメリット乗り換えレビュー(1/2 ページ)

「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」「iPhone X」の新しいiPhoneが人気だ。iPhoneといえばキャリアで購入するのが主流だが、実はSIMロックフリー版とMVNOの格安SIMで使う方がはるかに安くなる。今回は実際に「IIJmio」に乗り換えてiPhone Xを使ってみた感想をお届けする。(提供:IIJ)

» 2018年01月18日 10時00分 公開
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 iPhone 8/8 Plus/Xが発売され、スマートフォンの販売ランキングがiPhone一色になった。これを機に、端末を買い替える人も多いだろう。ただ、iPhoneはやはり高額な買い物。極力コストを落とすために、通信サービスをあらためて見直す人もいるはずだ。ここでは、実際にSIMロックフリー「iPhone X」の64GB版を購入し、大手キャリアから「IIJmio」(ドコモ回線を用いるタイプD)に乗り換えた際の使い方や毎月のコスト、通信の品質などをチェックしてみた。

IIJmio SIMロックフリーの「iPhone X」で「IIJmio」(タイプD)を使ってみた

IIJはiPhone関連の情報公開が早い

 最初に確認しておきたいのが、そもそもiPhone 8/8 Plus/Xで、IIJmioの通信サービスが使えるのか? ということだ。答えはもちろんイエス。IIJでは、iPhoneを機種別に動作確認しているのはもちろん、OSのバージョン別にもきちんと通信できるかどうかを検証し、自社のサイトで公開している。

 しかも、その検証が非常に早い。iPhone 8/8 Plus/Xは発売日には同社スタッフが端末を購入し、IIJmioで使えることを確認していたし、メジャー、マイナー問わず、iOSがアップデートされるたびに、即座に検証結果がサイトに上がる。自社でiPhoneを取り扱っていないにもかかわらずだ。こうした情報がすぐにアップされるため、IIJmioは、安心してiPhoneを使える通信サービスといえるだろう。

iPhoneでIIJmioを使うために必要なこと

IIJmio iPhoneにSIMを入れたらすぐに利用できるわけではないので要注意

 大手キャリアとは異なり、格安SIMでiPhoneを利用する場合、初期設定にひと手間が必要になる。「構成プロファイル」と呼ばれるもののインストールが必要になるのだ。とはいえ、これもすぐにインストールすることができた。通常、こうした構成プロファイルは各社のサイトを探して、そこからダウンロードしなければならない。そのため、iPhoneを買ってすぐに使おうとすると、SIMを使う前でありながら、Wi-Fiなど別の通信手段を確保する必要がある。

 プロファイルを入手するには、Webサイトで「○○(サービス名) プロファイル」などと検索しないといけないが、初心者にはなかなかハードルが高い。でも、IIJmioは、AppStoreからダウンロードできる「みおぽん」というアプリから構成プロファイルが置かれているページにジャンプできる。Wi-Fiに接続して「みおぽん」アプリをダウンロード、インストールすれば、簡単に構成プロファイルをインストールできるというわけだ。

 手順としては、みおぽんを立ち上げ、「ヘルプ」から「構成プロファイルのインストール」をタップすればOK。すると、Safariが立ち上がるため、後は画面の指示に従っていくだけだ。構成プロファイルをインストールすると、iPhoneがすぐにネットにつながり、「4G」のマークが表示された。通常の通信ができるのはもちろん、「インターネット共有」と呼ばれるテザリング機能も利用できた。あくまでSIMカードが大手キャリアのものからIIJmioに変わっただけなので、その他の使い勝手は全く変わらない。

IIJmioIIJmio 「みおぽん」アプリの「ヘルプ」で、「構成プロファイルのインストール」をタップ。Safariが立ち上がり、構成プロファイルをインストールするかどうかをたずねられる
IIJmio 右上の「インストール」をタップ。ちなみにここまでの作業はインターネット環境がなくてもOKだ

大手キャリアと比べて2年間のコストはどれだけ違う?

 では、IIJmioにするとトータルでの料金はどうなるのか。大手キャリアと比較してみた。まずは端末代。大手キャリアでは「月々サポート」「毎月割」「月月割」といった形で端末購入補助が出るため、これを2年間きっちり受け取ると、端末代は割安になる。変更前の大手キャリアの場合、iPhone Xの64GBは、実質価格が6万3000円(税別、以下同)だ。これに対し、IIJmioではSIMロックフリーでAppleが販売するiPhone X、64GBを購入して利用するため、価格は11万2800円になる。

 ただし、これはあくまで端末代だけの話。通信費まで含めたトータルでのコストは、IIJmioが下回る。大手キャリアでは、5分間の通話が定額になる料金プランに、5GBのデータ定額を付けていた。この料金が合計で7000円。対するIIJmioは、月6GBまでデータ通信が使えるみおふぉん(音声通話つきSIM)の「ライトスタートプラン」が2220円だ。月830円で10分間の音声が定額になる「通話定額オプション」を付けても、料金は3050円に収まる。通信サービスの料金は、大手キャリアの半額以下になるのだ。

 端末代と2年間の通信費を合計した総額でも、IIJmioの安さが際立つ。大手キャリアは23万4000円と、20万円を超えてしまうのに対し、IIJmioなら18万9000円に収まる。その差は4万5000円。性能が高めのSIMロックフリースマホが、もう1台買えてしまうぐらいの違いが出るというわけだ。

IIJmio 2018年1月時点におけるITmedia Mobile編集部調べ。大手キャリアはNTTドコモの場合

 ちなみに、今回はSIMロックフリー版のiPhone Xを買い、IIJmioに乗り換えてみたが、実は大手キャリア版で買ったiPhone 8/8 Plus/Xをそのまま利用することもできる。ドコモ版はこれまで通り、SIMロックを解除する必要なく利用できるが、iPhone 8/8 Plus/Xでは、au版も同じことが可能になった。いわゆる「MVNOロック」と呼ばれる縛りが総務省のガイドラインで禁止されたためで、auのSIMロックがかかった端末を、auのMVNOで利用する場合、SIMロックの解除が不要になった。au版のiPhone 8/8 Plus/Xを使うときは、IIJmioでタイプAのSIMカードを選べばOKだ。

 大手キャリアにはいわゆる2年縛りがあり、契約満了後の2カ月間だけ無料で解約できるが、それ以外は約1万円の契約解除料が必要になる。そのため、上記のように、キャリア版のiPhone 8/8 Plus/XでIIJmioを使う場合は、2年契約の契約更新月に乗り換えると割安になる。更新月が迫っている人は、乗り換えを検討してみる価値がありそうだ。

 なお、大手キャリアを解約すると、端末購入補助がそこで打ち切られてしまうが、端末の本体価格は、キャリア版とSIMロックフリー版で大きな違いはない。そのため、上で挙げた比較と同じように、通信費が安くなる分で2年間の総額を抑えることが可能だ。また、トータルでの金額差が4万5400円もあるため、2年間という期間で考えれば、2年縛りの違約金を払ってでもIIJmioに乗り換えた方が安くなる。余計な出費はかかってしまうが、毎月のランニングコストを抑えたいという人は、縛りを気にせずに移ってしまうのも手だ。

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