よい写真を作るためには、処理性能の高いPCが必要――国産RAW現像ソフトメーカーやプロ写真家に、マウスコンピューターのクリエイター向けPCブランド「DAIV」の魅力を聞いた。
カメラの祭典として知られる「CP+2019」が、2月28〜3月3日の4日間、パシフィコ横浜にて開催された。カメラやレンズ、写真関連機器を扱うメーカー、ブランドが一堂に会する中、クリエイター向けPC「DAIV」を擁するマウスコンピューターも出展。RAW現像用マシンの展示やトークセミナー、ハンズオンセミナーを開催してRAW現像の方法を紹介し、快適に作品づくりを楽しめる「DAIV」の魅力をアピールした。
マウスコンピューターの展示ブースでは、同社が展開するクリエイター向けPCブランド「DAIV」を展示。ノートPCの展示では、これから発売を予定している新製品が3モデル参考展示されていた。
DAIV-NG77000シリーズ(DAIV-NG7700U1-M2SS)は、デスクトップ向けのCore i9-9900KとAdobe RGB比100%の広色域をサポートした17.3型の大画面液晶ディスプレイ搭載の超ハイエンドモデル。NVIDIA GeForce RTX 2080、64GBメモリ、512GBのNVMe SSDを2基搭載するぜいたくな基本スペックに加えて、外部ストレージと高速に接続できるThunderbolt 3インタフェース、UHS-II対応高速SDXCメモリカードから高速にデータを転送できるカードリーダーを搭載するなど、プロユースにも通用する豪華な装備が特徴だ。
DAIV-NG5800シリーズ(DAIV-NG5800U1-M2SH5)は、ノートPC向けの6コアCPU(Core i7-8750H)とGeForce RTX 2060を搭載した15.6型液晶ディスプレイモデル。こちらもThunderbolt 3インタフェースとUHS-II対応高速カードリーダー装備し、データの取り込みや外部ストレージへの保存が快適に行える。重量は約2.4kgなので室内でのちょっとした持ち運びや車移動ならさほど負担にならないだろう。
もう1つ、発売予定製品として参考展示されていたのが、DAIV-NG5510シリーズ。こちらは15.6型液晶ディスプレイを搭載しながらナローベゼルの採用でコンパクト化したモデル。厚さ20.3mm、重量も約2kgと持ち運びも視野に入るフォームファクターに、Core i7-8750HやGeForce GTX 1050、最大32GBメモリなどRAW現像がストレスなくできるスペックを備える。
また、DAIVシリーズのデスクトップモデルの新ボディー(導入時期未定)も参考展示されていた。新モデルではボディー前面にあったドライブベイを省略。将来的に大型グラフィックスカードも導入可能なスペースを確保するとともに、前面からのエアフロー効率をさらに高めている。ストレージ1台あたりの容量増加やM.2 SSDの普及、外部ストレージインタフェース(Thunderbolt 3など)の高速化などにより、ドライブベイのニーズは減っているという。
セミナースペースでは、プロの写真家やメーカー関係者を講師として迎え、撮影や現像に関するテクニック、RAW現像に最適なPC選びなどをさまざまな切り口で写真を楽しむトークセミナーの他、DAIVを使って実際にRAW現像を体験できる事前申し込みのハンズオンセミナーを開催していた。
市川ソフトラボラトリーの西巻敏氏による「SILKYPIX Pro9を使ったRAW現像体験」セミナーは、タイトル通り同社のRAW現像ソフト「SILKYPIX Developer Studio Pro9」を使って、写真を仕上げる過程を体験する内容だ。
同氏は、SILKYPIX Developer Studio Pro9の基本的な使い方を解説。実際に現像を進めながら、使いやすいUIや最新のProバージョンで加わった新機能「ハイライトシャドウ」「周辺ぼかしシャープ」「部分補正」などについて、写真を見せながら紹介した。
ハイライトシャドウでは花を明るく、葉を暗くする例を紹介。調整した後のプレビューの表示速度がPCによって異なるが、RAW現像向けに構成されたDAIVならばすぐに表示され次の作業に移れるため、ストレスなく作業できると強調した。
また、フォルダを開いたときのサムネイル表示、調整内容を他の写真にコピー&ペーストした際にそれが反映されるときの速度、調整した写真をJPEGファイルへ出力する際の時間もPCによって大きく異なる部分で、DAIVならばこういった処理も速くて快適だと推奨した。
今回のハンズオンセミナーで使われていたPCは、15.6型の液晶ディスプレイ(sRGB比95%)を搭載した「DAIV-NG5720」シリーズ。CPUがCore i7-7700HQ、メモリ32GB、グラフィックスがGeForce GTX 1060(3GB)、データストレージが256GB SSD(M.2 SATA)と1TB HDDのデュアル構成で6メディア対応マルチカードリーダーを搭載する内容だ。
現在、このモデルは販売終了となっているが、CPUが6コアのCore i7-8750Hに、グラフィックス機能がNVIDIA GeForce RTX 2060になるなど、全面的にパワーアップした新モデルのDAIV-NG5800シリーズが販売される予定だ。
なお、同社の秋葉原ダイレクトショップでは、3月31日までCP+2019に連動した展示を実施中だ。店頭でお手持ちのRAWデータを持ちこみ現像を体験できる上、期間限定でRAW現像ソフト「SILKYPIX」の割引クーポンを配布している。
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提供:株式会社マウスコンピューター
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2019年3月22日