資料の作成やプレゼンテーションの資料で何気なく使っている写真や画像。Webで検索して出てきた画像を利用しているあなた、著作権は大丈夫? 利用許可は? そういった心配をせずにもっと高品質なデータを手軽に利用できる方法がある。それは――。
PCの性能が大きく向上し、インターネットの普及もあって、写真や動画を気軽に扱えるようになった。きれいな写真はそれだけでインパクトがあるし、テーマに合った写真が入っていると説得力が倍増する。イベントの告知、セミナーなどでのプレゼンテーション、販促用のチラシや店頭POPなど、ビジネスでも写真やイラストなどのビジュアル素材を効果的に使った制作物は評判がいい。既にデキるビジネスパーソンなら実践していることだろう。
しかし、こうしたビジュアル素材を利用するには注意が必要だ。特に気をつけたいのは「ネットで入手することの危険性」だ。インターネットにはさまざまな写真やイラストが公開されていて、検索すればイメージに近いビジュアルが容易に見つけられる。それをちょっと拝借して……とやりたくなるかもしれないが、それは大変な危険を伴う行為だ。
というのも、ネットに公開されている写真やイラストは、誰でも自由に使っていいものではない。むしろ基本的にNGである。写真であれば、撮影者には著作権があり、被写体(人物)には肖像権がある。分かりやすく「使用禁止」と記載されていなくともそれは変わらない。
SNSの普及とともに、権利者も敏感になっている。著作権や肖像権をめぐる紛争があちこちで起きており、実際に識別情報のない写真を無断使用したとして、20万円弱の罰金を支払ったという判例もある。そして、罰金以上に怖いのが、SNSの拡散力だ。こういった違反を犯した企業に対する世の中の目は厳しい。「ネットの写真をパクって営業資料に使ったコンプライアンスガバガバ企業」などという評判が拡散されてしまったら、それこそ損失は甚大。企業の存続に関わる致命傷ともなりかねない。
ならば、どうすればよいのか? 一番確実なのは自分で撮影することだが、それができれば初めからネットで探したりはしないだろう。著作権者や被写体に連絡を取り、許可をもらう方法もある。しかし、連絡先はどう調べるか、有料なら入金方法、価格はどのあたりが適当か、領収書は?――などなど課題は山積みだ。大型案件ならともかく、日常的に作成する制作物にちょっと使いたいだけならば、いちいちそんなことはしていられないというのが現実だろう。
そこで浮上するのが、「ストックフォト」というサービスだ。ストックフォトとは、「広告や販促物、出版物や販売商品などに利用することを想定し、事前に制作された写真やイラスト素材」、およびそれを提供するサービスのことである。
コントリビューター(素材提供者=カメラマン、クリエイターなど)は、第三者に利用されることを前提として、写真や動画、イラストなどの素材をストックフォトサービスに提供。利用者はストックフォトサービスから希望の素材を選んで利用(購入)できる。
いわば、コントリビューターと利用者の間を取り持つサービスで、コントリビューターと利用者が直接メールをやりとりしたり、個人情報を開示しあったりすることなしに、トラブルフリーかつ適価で素材の提供、利用を実現している。
ストックフォトサービスは複数の会社から提供されているが、最もお勧めなのがアドビのAdobe Stockだ。コンテンツの点数が多く高品質なこと、AI検索で最適なコンテンツが簡単に見つかること、Microsoft Officeやクリエイティブアプリケーションとの親和性が高いこと、そして、コンプライアンスに関わる規定がしっかりしていることがその理由だ。
Adobe Stockの素材は世界150カ国から日々数万点が登録されており、現時点で1億5000万点以上もある。プロを含む大多数のクリエイターがコンテンツ制作に愛用している「Adobe Creative Cloud」を擁するアドビのサービスだけあって、コンテンツのクオリティーが高い。他のロイヤリティーフリー素材とは一線を画す高品質素材を利用できる。
アドビの人工知能/機械学習「Adobe Sensei」によるさまざまな検索ができるのもAdobe Stockのアドバンテージだ。
中でも特筆できるのが画像検索だ。Adobe StockのWebサイトに画像をドラッグ&ドロップするだけで、Adobe Stockに登録されている素材から似た画像を表示してくれる。さらにコピースペース(テキストなどを入れるスペース)がある素材のみを表示したり、被写体、カラー、構図(β版)、それぞれの要素のみが似た画像を検索したりできる。
つまり、これまでに利用しようとネットで検索してダウンロードした画像も、このAdobe Stockの画像検索を活用すれば、著作権の心配がないものに変更できるわけだ。
精度の高さも相当なものだ。桜や犬などさまざまな写真を試してみたが、どれも素晴らしい一致度で驚いた。画像検索ができる他社のストックフォトサービスに同じ画像で検索してみると、精度の違いは明らかだ。特に犬の写真では色や形が似た別の動物が出てきてしまった。
画像検索以外にも多彩な方法が用意されている。被写体の個数(人数)を指定できたり、被写界深度検索で背景がボケた写真を指定したりといったことまで可能だ。検索方法については、代理店である大塚商会のWebサイトに詳しい動画が用意されている。ユニークな検索方法とその精度は、一見の価値ありだ。これらの動画を見てイメージを膨らませてほしい。
即効!ITライブラリー(大塚商会のWebサイト)
Microsoft Officeやクリエイティブアプリケーションとの親和性が高いことも特徴だ。プレゼンテーション作成ツールのPowerPoint用にアドインツールを用意。このアドインをインストールすれば、PowerPoint内のウインドウからAdobe Stockでの検索が可能になる。表示された素材から好きな素材を選んで、そのままPowerPointに取り込んで使える。
Adobe Creative Cloudでも同様だ。各アプリ内の「CCライブラリ」ウインドウの検索窓でAdobe Stock内を検索でき、結果から好きな素材を選んで、そのままライブラリへ追加できる。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2019年5月17日