ADM 3.0でさらに使いやすく。
2017年5月2日、ASUSTORからApollo Lake世代のCeleronを採用したNASキット「AS6404T」が発売された。
ASUSTORのモデル名は数値の下2ケタがベイ数を、その上の1〜2ケタがグレードを表しているが、AS6404Tは初のAS64シリーズモデルとなる。CPUにはApollo Lake世代のクアッドコアプロセッサ、Celeron J3455を採用。最初からデュアルチャンネルメモリDDR3L SO-DIMM 8GBを搭載したハイパフォーマンスモデルだ。
インタフェースにはUSB 3.0 Type-Aを背面に2ポート、前面に1ポート搭載しているほか、新たにUSB 3.1 Type-Cを1ポート追加。映像・音声用のHDMIポートは従来モデルのHDMI1.4からHDMI2.0にバージョンアップし、4K/60pで出力することができるようになっている。
AS6404Tの2モデル版とも言えるのが同時期に発売されたAS6302T。AS6404Tと同じくApollo Lake世代だが、デュアルコアのCeleron J3355、メモリも2GBとベイ数に合わせたエントリー向けのスペックとなっている。
Intel HD Graphic500シリーズの内蔵や、USB Type-C、HDMI 2.0の搭載といった特徴はAS6404Tと同様。同時利用ユーザーが限られる場合や、比較的緩やかな家庭内での利用、初めてマルチメディアに強いNASを導入してみようという場合には有力な選択肢となるだろう。メモリも8GBまで拡張可能なので、今後メモリ不足に陥ったとしても心配は無用だ。
AS6404Tの特徴はなんといってもマルチメディア機能の強化だ。画像出力インタフェースには4K/60フレームに対応したHDMI 2.0。Celeon J3455に内蔵されているGPUはSkylake世代のIntel HD Graphics500シリーズであり、Netflixなどが採用するH.265/HEVC、YouTubeが採用するVP9両方のハードウェアデコードが可能だ。メモリも潤沢に8GBを搭載しており、NASでありながら4Kコンテンツを余裕で再生できるメディアプレーヤーにもなっている。
AS6404Tをメディアプレーヤーとして利用する準備は簡単だ。ASUSTOR NASの独自OS「ADM 3.0」の初回セットアップ時に「家庭用/個人用アプリケーション」を選択すれば必要な「ASUSTOR Portal」と「KODI」がインストールされる。背面HDMIポートにディスプレイをつなげば、ASUSTOR Portalの画面が表示されるはずだ。
もし、初回セットアップでインストールしなかった場合にもApp Centralから最低限「ASUSTOR Portal」「KODI」の2つをインストールしておけばメディアプレーヤーとして利用可能だ。
ASUSTOR Portalはテレビに映し出すことを想定したインタフェースで、操作には別売の赤外線リモコンやモバイルアプリAiRemoteが便利だが、USBマウスやキーボードも利用できる。
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提供:株式会社ユニスター
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2017年6月28日